お酒は筋肉の天敵!!お酒が体にもたらすデメリットを解説!!

1. アルコール代謝とエネルギー利用の関係

アルコールは体内で「毒」として認識され、優先的に代謝されます!!

通常、身体は炭水化物・脂質・タンパク質から順にエネルギーを得ていますが、アルコールが入るとその代謝が最優先されるため、他の栄養素が後回しにされます。

その結果、本来エネルギーとして使われるはずの糖質や脂質が体脂肪として蓄積されやすくなるのです。

さらにアルコール1gあたり約7kcalのエネルギーが含まれていますが、このカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれ、体づくりに必要なビタミンやミネラル、タンパク質を含まないため、栄養価が低いだけでなく余計なエネルギー摂取を助長してしまいます、、、

2. 筋肉の合成を減少させる

ボディメイクにおいて最も大切な要素のひとつは「筋肉の成長」させていくこと!!

筋肉はトレーニングによる刺激と、休養・栄養によって合成されますが、アルコールは筋肉の成長を抑制し、筋肉がつきにくい体にしてしまいます!

(1) mTORシグナルの抑制

筋タンパク質の合成は「mTOR」と呼ばれるシグナル経路を介して行われます。アルコール摂取はこのmTOR経路の活性化を妨げ、筋肉の合成スイッチをオフにしてしまいます。そのため、いくらトレーニングを積んでも筋肉の修復と肥大がうまく進まなくなるのです。

(2) コルチゾールの増加

アルコールはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増やします。コルチゾールは筋肉の分解(カタボリック)を促進し、せっかく作られた筋肉を削ってしまう作用を持っています。結果的に筋肉量が減少し、基礎代謝の低下やボディラインの崩れにつながります!

(3) テストステロンの低下

筋肉の成長を支える男性ホルモン「テストステロン」は、アルコールによって分泌が抑制されます。テストステロンは筋肥大・脂肪燃焼・集中力の維持に欠かせないホルモンであり、ホルモン低下はボディメイク全体の停滞を招きます。

3. 脂肪燃焼の妨げ

脂肪を落とすことはボディメイクの大きな目標のひとつですが、アルコールは脂肪燃焼を阻害します。

「アルコール代謝が優先される」ために、脂肪酸がエネルギーとして利用されなくなるからです。

さらにアルコールはインスリン感受性を低下させ、血糖値を不安定にします。その結果、脂肪をため込みやすい体質へと変化してしまい、ダイエットや減量の努力を無駄にするリスクが高まります。

4. 回復力の低下と睡眠の質への悪影響

トレーニングによって傷ついた筋肉は、睡眠中に成長ホルモンの分泌を受けて修復・強化されます。しかし、アルコールはこの回復プロセスを妨害します。

(1) 睡眠の質を下げる

アルコールは入眠を早める効果があるように感じられますが、実際には深い睡眠である「ノンレム睡眠」を減少させ、睡眠の質を著しく下げます。結果として成長ホルモンの分泌が減り、筋肉の修復が不十分になります。

(2) 脱水による回復遅延

アルコールには利尿作用があり、体内の水分やミネラルが失われやすくなります。脱水状態では血流が悪くなり、栄養素や酸素が筋肉に届きにくくなるため、トレーニング後の回復が遅れ、疲労感が長引きます。

5. 栄養バランスの乱れ

アルコールの摂取は栄養バランスにも大きな影響を及ぼします。アルコールの分解にはビタミンB群(特にB1)が大量に消費されます。これらはエネルギー代謝や神経機能に不可欠な栄養素であり、不足すると疲労感・倦怠感・集中力の低下を招きます。

さらに飲酒時には高カロリー・高脂肪な「おつまみ」がセットになりやすく、過剰な脂質・塩分摂取につながります。これにより体脂肪の増加やむくみが生じ、ボディラインを損ないます。

6. 肝臓への負担

肝臓はアルコールを分解する主要な器官ですが、同時にタンパク質合成や脂質代謝など、ボディメイクに欠かせない役割も担っています。

アルコールを過剰に摂取すると肝臓がアルコール処理に追われ、他の重要な代謝が後回しになります。

その結果、筋肉合成の効率が下がり、脂肪の蓄積が促されるのです。長期的には脂肪肝や肝機能低下を招き、健康そのものを脅かします。

7. メンタルとパフォーマンスへの悪影響

ボディメイクは継続が最も大切ですが、アルコールは精神面にも影響を与え、習慣を乱します。

飲酒後は気分が高揚する一方で、その後の眠気・倦怠感・二日酔いによって翌日のトレーニングの質が下がります。これが繰り返されることで、トレーニングのモチベーション低下や生活リズムの乱れにつながります。

またアルコール依存的な習慣がついてしまうと、ボディメイクに必要な「規律性」「計画性」が失われ、せっかくの努力が水の泡になりかねません。

8. 少量なら良いのか?

「少量のアルコールは健康に良い」という説もありますが、ボディメイクの観点では少量であってもデメリットの方が大きいと考えられます。

特に筋肥大や減量を目指している段階では、アルコールによる筋合成阻害や脂肪燃焼低下は小さな足かせとなり、積み重なって大きな差を生みます。競技者や本気で理想の体を作りたい人にとっては、「ゼロに近づける」ことが最も効果的な戦略です。

9. 実践的な代替策

それでもお酒の場を完全に避けることが難しい人も多いでしょう。その場合には以下のような工夫が有効です。

ノンアルコール飲料を選ぶ

炭酸水やお茶で代用し、手元を寂しくしない

• 飲む場合は蒸留酒を少量にとどめ、糖質の多いビールやカクテルを避ける

• 飲酒の前後には水分とビタミンB群をしっかり補給する

• 翌日は軽めの有酸素運動で代謝を促す

こうした工夫で、少しでもボディメイクへのダメージを減らすことができます。

まとめ

お酒は一見、リラックス効果やストレスの発散などメリットもあるように見えます。

しかしボディメイクの観点から見ると、筋肉合成の阻害、脂肪燃焼の停滞、回復力や睡眠の質の低下、栄養バランスの崩壊など、数多くのデメリットを抱えています。

短期的な楽しみのために長期的な努力を犠牲にしてしまうのは、非常にもったいない選択です。 

理想の身体を作るためには「食事・運動・休養」の調和が欠かせず、その中でお酒を減らすことは大きな意味を持ちます。完全に断つことが難しくても、頻度や量を減らすだけで確実に成果は変わってきます。ボディメイクを本気で成功させたいのであれば、アルコールとの付き合い方を見直すことが何よりも重要です!!

IDLではお酒と上手く付き合うための方法をお一人ひとりに合わせたやり方でご提案しています。

断酒ではなくうまく付き合いストレスなくボディメイクをしてみませんか??

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